皆様に安心してご利用いただける医院を目指して

今日もどこかの看護の現場で。

看護学研究科の卒業生達が活躍しています。

「自分らしい看護を求めて」

渡邊泰子さん 平成24年9月修了

国民健康保険富士吉田市立病院 勤務 / 急性・重症患者看護専門看護師

私が大学院進学を目指したきっかけは、看護師として20年に及ぶ臨床経験を積んできたにも関わらず、重症患者さんへの回復促進や救命後の心身の機能障害に苦悩する患者さんへの看護において自己のケアに確信が得られず、限界を感じざるを得ない状況を経験したことでした。その克服のため、さまざまな研修に参加してみましたが、確信につなげていくための自己の課題も明確にできませんでした。そこで、環境を変え、自らの思考を見つめなおし知ることで何かが変わるかもしれないと思い、進学を決意しました。

大学院では、諸先生方、同期の仲間、様々な方々と出逢い、新しい見方や考え方、捉え方を導いて頂きました。そして、物事の本質を見極める力や調整力、コミュニケーション力の向上、組織を多角的に捉えること、チーム力向上のための様々な価値信念の共有や相互尊重に向けた調整など、看護をより良くしていくための大切にすべきことについて、たくさん気づきを頂きました。

私にとって大学院での3年間は、多くの方々からの温かいご支援があってこそ成し得られたものであり、自分らしく看護の仕事を続けていく為の人生の転機であり、かけがえのない日々となっています。

「学びからはじまる新しい日々」

大島千佳さん 平成26年3月修了

松本市立病院 勤務 / 認定看護管理者

私は、2010年度に科目履修制度を活用し、2011年度に大学院看護学研究科へ入学しました。働きながらの進学だったため、3年間の長期履修制度を活用しました。職場の上司や職員の理解と応援を得ながら、足かけ4年の歳月をかけ卒業し、2015年に認定看護管理者を取得することができました。

甲府駅からバスに乗り、県立中央病院からは池田キャンパスまで徒歩で移動し、荒川に架かる橋から眺める富士山の美しさに励まされながら大学院へ通ったことが思い出されます。

現在は199床の松本市立病院で副看護部長の役割を担っています。高齢化社会となり、医療も複雑化・煩雑化している中、病院経営も困難を要しています。そんな中でも看護職員のあるべき姿、目指す看護ができる環境を保ちたいと日々育成に携わっております。地域包括ケアシステムの中で病院の役割発揮ができるように、病院全体で考える機会も増えてきました。中でも、看護職の役割はとても重要であると感じ、より地域に根差した組織でありたいと思っています。

大学院では同期生や指導教授の支えがあって頑張れました。今でも、かけがえのない存在として交流させていただいています。これからも、看護管理の難しさを感じながら、日々学び続けたいと思います。

「 学ぶことの意味 」

渡邊由香さん 令和元年9月修了

山梨県立大学看護学部 勤務

私は、自身のスキルアップのために大学院への進学を決意しました。同時に臨床を離れ、この山梨県立大学で教員として働き始めました。生活拠点を変えたことは大変ではありましたが、私の人生における転機となりました。

助産師は看護職の中でも専門性の高い職種であると言えます。だからこそ、より深く学ぶ責任があると思います。大学院では、広い視点から対象や事象を捉え、エビデンスに基づいた分析を行う重要性や丁寧に言葉をつむぐことの大切さを学びました。それにより、私はこれまでの経験を知識とすることができました。助産師として、対象をより良い方向へ導くためには、隠されている事象にも気づく力が必要であり、多角的な視点と正確な分析が重要となります。つまり大学院での学びこそが、母子や家族、女性を幸せにする力となるのだと感じました。また、学ぶことは、人としての成長にもつながります。これまでの自分の考え方を内省し、新たな考え方を学ぶことは自分自身を見つめ直す機会ともなりました。現在、お世話になった先生方と一緒に働いておりますが、毎日が貴重な学びとなっております。これからも自分を見つめ学んでいきたいと思っております。

「実践の可視化を目指した大学院へのチャレンジ」

中島朋子さん 平成28年3月修了

東久留米白十字訪問看護ステーション 勤務 / 在宅看護専門看護師

私は、およそ7年の病棟勤務を経て1995年から訪問看護に携わってきました。近年の在宅医療や看護の普及はめざましいものがありますが、在宅医療の現場では訪問看護師の確保や育成・労働環境の整備、訪問看護のケアの質の向上や均一化、共生社会構築に向けた体制整備など、課題が山積しています。このような中、長年訪問看護に携わってきた者として、訪問看護を次の世代の看護師にしっかり繋げること、訪問看護の質向上、「最期まで家で生活することが可能なんだ」を一般市民に知ってもらうための普及活動、訪問看護師が現場で頑張って実践していることを可視化し、施策へ現場の声を発信したい・・等の野望を抱き、大学院への進学を決めました。しかし、多くの仕事を抱えながらの進学は、なかなか決心がつかず迷いましたが、在宅看護学の佐藤教授をはじめとする諸先生方の熱意や厳しさの中にある温かさに触れ、進学の決心と修了するという覚悟を決めることができました。

大学院では他分野の理論を学ぶことができ、現場での看護実践や訪問看護師育成、多職種連携の中での倫理調整や調整・教育等に活用することができています。特に人材育成においては、現場で起きている現象と理論を繋げる帰納的アプローチが多いに生かされていると感じています。

現在は、2016年に在宅看護専門看護師を取得し、現場での仕事の他に、複数の看護系大学で学部生や大学院生への講義や実習指導、多職種研修の講義、原稿執筆、訪問看護職能団体や研究事業・行政等における各種委員なども努めさせて頂いています。